2010年2月17日水曜日

日8無料セミナー:新しい学校

kenさん、こんばんは。おずです。

■新しい学校


 ご質問を頂きました。
 新しい学校について。


> はじめまして、おずさん^^
> おずさんのメルマガをいつも楽しみにしているKと申します。
>
>
> 今日はソースワークショップの件で
> おずさんのご意見を頂きたいことが2つあり、
> 初めてメールさせて頂きます。
>
>
>
> 1.ソースワークショップを子供向けにアレンジすること
>
> 2.どのような学校があれば、
>   もっともっと世の中は楽しくなるだろうか。
>
>
>
> この2つの質問をおずさんにしてみようと
> 思った背景を少し伝えさせてください。
>
>
>
> 私は今、大学生で
> めちゃくちゃ教育に興味を持っています。
>
>
> そして漠然とですが、
> 「今までにない学校・塾を創りたい!」
> と、考えています。
>
>
> 知識を詰め込めて、
> どれだけ物事を知っているかで子供を判断する公教育でもなく、
> 受験を攻略するためのテクニックを教える私教育でもなく、
>
>
> 何か・・・
>
>
> 何かもっと違うもの
>
>
> 何か・・・
>
>
> 何かもっと熱いもの
>
>
> 公教育でも私教育でも教えてくれない
> 何かもっと大切なものを伝えれる学校が
> あればいいなと思っています。
>
>
> お金・時間・仕事・人生・恋愛・性教育
>
>
> いろいろ考えましたが、
> どれもピンとこず、アイデアに行き詰っていました。
>
>
>
> そんな時、
> おずさんが日給8万円マニュアルで紹介されていた、
> 「ソース」という本を知り、購入しました。
>
>
> 第一章に書かれている、
> 問題児たちの中に眠っているワクワクを引き出していった
> マイク・マクナマスさんの体験談に引き込まれていきました。
>
>
> 私が実現したいと思っている学校は
> こんな学校ではないか、と思うようになりました。
>
>
>
> そして、
> このような学校を実現するためには何が必要なのか?
> 考えているところに、
>
>
> おずさんのブログで
> ↓のページを見つけ
> http://oz8.buroguafirieito.com/post_1255.html
>
>
> ソースワークショップを自分で開催するための
> 「ヴォイス公認ソーストレーナーの養成講座」
> を知り、なぜか胸がワクワクしています。
>
>
>
> ソースワークショップは
> 大人たちが子供の頃に持っていたワクワク感を引き出すことが
> 大きなテーマであると思いますが、
>
>
> このワークショップを
> 子供たちが生まれ持った好奇心を
> どこまでも伸ばしていくことに役立てれたら
> めちゃくちゃ楽しいだろうな、と感じています。
>
>
>
> 子供たちは受験によって大学に選ばれている立場ですが、
> 少子化の影響で、これからは生徒が大学を選ぶ立場になっていくかもしれません。
>
> 現に、大学の廃校や合併もチラホラ聞くようになりました。
>
> 受験勉強というニーズで成り立っている塾も
> 自然淘汰されていく可能性もあります。
>
>
>
> 正直、何年後かは分かりませんが、
> 新しい教育が生まれる時期がくるような気がします。
>
> その時に備えて、
> 今までにない教育を提供できるようになっていたいです。
>
>
> そのために
> おずさんのブログで知った
> 「ヴォイス公認ソーストレーナーの養成講座」
> にとても興味があります。
>
>
>
> 少しだけのつもりが、
> めちゃくちゃ長々と書いてしまいました^^;
>
>
>
> 重複になりますが、
> おずさんの意見を頂きたいなと思うことは2つ。
>
>
>
> 1.ソースワークショップを子供向けにアレンジすること
>
> 2.どのような学校があれば、
>   もっともっと世の中は楽しくなるだろうか。
>
>
>
> 最後まで読んで頂きありがとうございます。
>
>
> おずさん、
> そしておずさんを通じて「ソース」という本に出逢えたことに
> とっても感謝しています^^
>
>
>
> K


 Kさん、ご質問ありがとうございます。

 このような質問をして頂ける読者様が
 このメルマガにいることを
 心から、誇りに思います。


 教育をよくしたい、
 新しいものを作り出したい、
 そう思っている人は今、すごく多いです。


 これは若い人に限りません。
 多くの人が、
 教育は今のままではいけない、
 変えたいと思い、実際に行動をしていますね。


 私もそれをしていきいたい人のひとりです。


 ソースワークショップというのは
 今までこのメルマガで何度となく
 ご紹介している、ソースという本の、セミナーみたいなものです。


 上のURLにもあるとおり、
 私はつい先日、このソーストレーナーの資格をとりました。

 これが私がしたい教育のひとつの形だと
 感じたからです。

> 1.ソースワークショップを子供向けにアレンジすること


 実は私は教師時代、これをすでにしていました。
 ソースの本を読んだばかりだったので、
 また、よくわかっていない部分もあったのですが、
 我慢できずにやってしまいました。

 というより、むしろ
 この本に出会う前から、
 それをし始めていた、と今、気づきました。

 最初のお互いの自己紹介のとき
 お互いの一番好きなこと、やっていて楽しいことを発表しあった。
 それをもって、自己紹介とした。


 その経験から言っても
 ソースワークショップを子供向けにアレンジすることは
 実際に可能だと思います。

 ただし、その場合、
 養成講座は必ずしも必要ではないと思います。

 ソーストレーナー養成コースは
 これはあくまでお金を受け取って、
 ソースという名において、トレーナーとして行う資格を得るものです。

 正直にお話しますが、
 私はソーストレーナー養成講座は実はあまり好きになれませんでした。

 ソーストレーナーというのはソースをするにあたって、
 実はしなければならないこと、というのが
 決められています。

 そして、最低限、これだけはしてください、という項目が
 非常に多く、自由度が低いです。

 ソースという看板を背負う以上、
 ソースの名を語ったまがいものが出ないように
 注意しているのだと思いますが、

 一方で、ソーストレーナー自身の
 ひらめきや思いつき、クリエイティビティが
 窮屈になってしまう印象を受けました。

 私がソースというものの中で
 もっとも印象深かったのは、
 ソースワークブックです。

 これは4万円ぐらいする高価なものでしたが
 すごく役立ちました。

 今まで買った情報商材と呼ばれるもののなかで
 (ソースワークブックは情報商材ではありませんが)
 最も、役立ちました。

 逆にその印象があまりに強烈だったため
 ソースワークショップや
 ソーストレーナー養成講座については
 まだまだ改善の余地が多分に残されているなと感じています。
 

> 2.どのような学校があれば、
>   もっともっと世の中は楽しくなるだろうか。

 この質問は
 私にとっては感慨深い質問です。

 これを私は小学校6年生ぐらいから
 考えていたような気がします。

 どんな学校があれば
 もっともっと世の中は楽しくなるか。

 非常に素敵な質問ですね。
 この質問そのものに、深い知性を感じます。

 これは上記のトレーナー養成講座が
 窮屈に感じられたことにも関係しますが、

 まず、教育には
 多様性があるとよいと思っています。

 多様性。

 画一的ではないということ。

 内容は、教師自身が
 自由に決められるということ。

 私はこれは
 教育の最低限のことだと思っています。

 昔は学校教育でも
 その内容は教師が自由に決められたそうです。

 学習指導要領というものも
 かつては、
 「やる内容が分からなかったら、
  これを参考にしてください。」


 という参考のものだった。

 今は違います。

 他に教えたいことがあろうがなかろうが、
 この内容をやりたくなかろうが、なんだろうが、
 教育するからにはこれをやりなさい。

 やらなければ、教員として認めません。
 これをやらない学校は学校とは認めめません。

 そんな学校を卒業しても、
 卒業資格はありません。

 国から補助金もあげません。


 これが今の教育です。


 冗談かと思われるかもしれませんが、
 本当にそうなんですよ。

 今は
 教師が教える内容を
 自由に教えられない教育なんです。


 教えたいことを
 教えられないのが今の教育です。

 自由になる部分は増えましたが
 しかし、
 未だにテストをし、評価をしなくてはならず、
 教科書を使わないといけません。

□どんな教育ならいいのか

 私は基本的に
 万人向け教育というのは
 ないと思っています。

 なぜなら、
 人は、物じゃないから。

 個性があるから。
 多様でありから。

 で、教育の目的というのは
 最終的に

 自分が自分のもっている個性に気づいて
 それを自分が育てていける力を身につけること

 だと思っています。

 言葉というのは軽いですね。
 教員時代もよく、標語みたいのを作らされるし、
 子どもに対して、作らせたりしました。

 それは内側から発せられたものではなく
 外部からの要求にしたがって、作らされたもの。

□発達段階

 私が注目している教育のひとつに
 ドイツ発祥のシュタイナー教育というのがあります。

 これはルドルフシュタイナーという人が作った教育で
 昨年の1月ごろ、その学校に訪問する旅をしたことがあります。

 ドイツ旅行記
 http://oz8.buroguafirieito.com/cat12/cat28/

 この教育では特に
 子どもの発達段階に合わせて
 その段階にあったかかわりをもつことを
 非常に大切にします。

 例えば、小学校1年生の段階で、
 すぐに文字や計算をさせない。

 細いえんぴつを使わせない。

 その代わりに
 先の太いクレヨンのようなもので、
 色や形、塗る、書くという作業に「なじむ」ようなことをします。

 また、色の体験。
 音とカタチの体験。

 日本の学校教育で対応するものがないので
 「図工のような」というような言葉がでてこないのですが、

 しかし、
 意味のないことはひとつもなく、
 しかもそれをいちいち説明したりすることもなく、
 
 魂が体になじむ ということを
 最初のほうでやります。


□人間とは

 教育というのを考えるとき
 最初に人間とは、というのがあります。

 人間とは何か、がないと
 教育だけ考えることはできません。

 教育学とは人間学です。

 私が教育に関心をもったのも
 そもそも人間という
 そこの知れない存在に興味をもったからです。

 シュタイナー教育というのは
 人は「生まれ変わるもの」として考えているようでした。

 そこが私と一致したんですね。


□シュタイナー教育

 シュタイナー教育については
 ここで全てを語ることはまず不可能です。

 私が好きな本を
 ご紹介するので興味がある人は読んでみてください。


 ミュンヘンの小学生/子安美智子著

(コメント)
 とある大学教授さんが、
 ドイツに研究にいったときに、娘さんをいれた小学校が
 シュタイナー学校だった。娘の体験を綴る紀行文。
 読みやすくて、面白い。


 7歳までは夢の中/松井るり子著

(コメント)
 アメリカにあるシュタイナーの幼稚園に
 わが子をいれたときの体験記。
 子どもを叱らずに育てる様子がリアルに書かれていて読みやすい。


 他にもいろんな本があります。
 難しい本もたくさんあります。

 シュタイナー自身が書いた本もあるんですが
 難しい。

 よく分からないです。


□どんな学校が楽しいか

 ここに戻ります。

 どんな学校が楽しいと思うか。
 シュタイナーの教育は非常に示唆に富んでいるのですが
 私はこれを教義のように考えたいとは思っていません。

 あくまでインスピレーションを得るための道具であり、
 私の主人公は私です。

 で、私が学校を作るとしたら、
 まず大事にしたいのは体験を中心にするということ。

 教室で机の上にお行儀よく座り続けるようなのではなく
 自然に触れるようにし、そして、子ども同士の喧嘩は
 子ども同士で解決させ、大人はなるべく入らないこと。

 その上でいろんな人、物を見せたり、体験したり
 するようにしたいと思います。

 ただし、ただやみくもに、
 なんでもかんでもやらせたり、みせたりするのではなく

 そこに一定のリズム、生活習慣があって、
 子どもがそのリズムを感じ取り、
 そのリズム、回転の中で成長していけるものであること。

 このあたり、シュタイナー教育の中で学んだことなのですが
 シュタイナー教育では
 エポック授業といって
 2週間ぐらい、午前中は同じ授業をやります。

 算数なら算数。2週間やります。
 国語なら国語。

 2週間後とにかわっていくので
 次やるときは半年後だったりします。

 そんなことしたら忘れるんじゃないか、という親からの問いには
 忘れていいんです。忘れさせているんです。と先生。

 にんじんを食べて咀嚼して
 原型をとどめないけど、腸を経由して
 体に吸収される。

 学習も、徹底的に「体験」したら
 そのあとはすっかり忘れて、
 それが吸収され、カタチを変えて、生きる力になる。というのです。

 その言葉は
 私は意味はよくわかりませんでしたが
 でも、感覚的にそれは本当のことだと感じました。

 そして、それを読んだとき
 こんな学校で勉強したかったと思い、涙を流しました。

 そして、今からそれに関わる方法があるとしたら?
 と思い、教師になったわけです。


□それから

 3年間ぐらい教師をやり
 今はご存知のとおり、教師ではありません。

 なぜ、しないのか。
 いま、なにをしているのか。

 私は教師になって
 驚いたことというのは、
 自分の内側が空っぽであったということです。

 いろいろ知ってはいても
 いろいろできることはあっても、

 自分の内側が何もないということに
 あるとき、ふと気が付きました。

 そのことを怖いと感じました。
 そして、やりなおしたいと思った。

 もっと、自分というものを生きなおしたいと思った。

 それから、ネットで仕事をするようになり、
 旅に頻繁にでかけるようになりました。


□芸術

 シュタイナー学校では
 授業は芸術であると言っています。

 そして、教師とは芸術家であると。

 私もそう思います。
 授業という空間芸術。

 それは教師と子どものやりとりが織り成す何かだと思います。


□今、していること

 今、私がなにをしているかといえば、
 なにもしていないようにも思えるし、
 いろいろしているようにも思います。

 ただ、自分というものを生きている
 生きようとしている、とは言えると思います。

□最終的に

 どんな学校だったら楽しいか。
 それは、まず、自身が自分自身を
 思い切り生きていること。

 それが第一です。
 それがないのに、学校だけ、システムだけよくしても
 やっぱりうまくいかないような気がします。


■発行者情報

 発行者     OZ8株式会社 岡崎よしあき
 連絡先     http://www.blogaffili8.com/hyouji.html
 相談      http://www.formpro.jp/form.php?fid=29024
 個人ブログ   http://d.hatena.ne.jp/oz8/
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